ステファン・プラザ氏、DVで有罪判決:M6はプラザ氏番組の放送を停止
不動産仲介業者で、テレビ番組の制作・司会で活躍しているステファン・プラザ氏(54)を2人の元内縁の妻が暴力で訴えていた事件で、パリ地裁は18日、同氏に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。同氏は弁護士を通じて控訴することを明らかにした。
2人の原告は、プラザ氏から恒常的に身体的及び精神的な暴力を受けたと主張し提訴していた。裁判所は、うち1人について、2018年から2022年までの期間について被告人による暴力行為があったと認め、被告人に執行猶予付き禁固12ヵ月の有罪判決を言い渡した。8000ユーロの賠償金と3000ユーロの訴訟費用の支払いもあわせて命じ、3年間にわたり原告との接触を持つことを禁止した。裁判所はもう一方の原告の訴えについては、十分な証拠がないと判断し、被告人に無罪判決を言い渡した。
有罪判決は民放大手M6にとって大きな痛手となる。M6グループは2006年以来、プラザ氏と協力関係にあり、プラザ氏は不動産探しやリフォーム番組など、人気番組を多数、制作・司会してきた。さらに、ステファン・プラザ名義の不動産仲介業チェーン(2015年設立)にM6グループは51%を出資しており(プラザ氏本人は25.5%を保有)、こちらでも影響が出ることが予想される。「ステファン・プラザ」は、今回の疑惑が浮上した2023年10月時点では全国に700を超える店舗を展開し、大手5社の一角に加わっていた。現在は店舗数は555まで減っている。M6は判決を受けて、裁判上の手続きが終了するまでの間、プラザ氏の番組の放送を取りやめると発表した。
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