プソイドエフェドリン配合の感冒薬、処方箋なしの購入は不可に
フランスで11日より、感冒薬8品目のOTC医薬品としての販売が禁止される。処方箋がある場合にのみ販売される。当局機関のANSMが10日に公表した。
プソイドエフェドリンが含まれる8品目の販売が制限される。Actifed Rhume、Actifed Thume jour et nuit、Dolirhume Paracetamol et Pseudoephedrine、Dolirhumepro Paracetamol pseudoephedrine et Doxylamine、Humex Rhume、Nurofen Rhume、RhinAdvil Rhume Ibupurofene/pseudoephedrine、RhinAdvilcaps Rhume Ibupurofene/Psudoephedrineの8品目が対象となる。いずれも、鼻つまりの症状緩和のある感冒薬として広く服用されている。
プソイドエフェドリンについては、脳卒中や心臓発作を発生させるリスクが報告されており、仏当局機関のANSMは2023年に、欧州医薬品庁(EMA)に対して、認可の取り消しを請求したが、販売を禁止するにはリスクが小さすぎるとの理由を挙げて、この請求を却下していた。ANSMはこれを踏まえて、一般大衆と当業者の両方に対して、服用を極力控えるよう求める勧告を発出していたが、これまでのところ、消費量を十分に減らす効果は得られていないと判断し、販売を制限することを決めた。処方箋のない販売を薬局に禁止するとともに、医師に対しては、リスクのない代替医薬品の処方を優先するよう勧告した。