仏広告市場、2025年に8.1%の成長見込み:デジタル広告のシェアは66%突破へ
マグナ(IPGメディアブランズ)の予測によると、仏広告市場におけるデジタル広告のシェアは2025年に67.3%となり、初めて3分の2を超える見通し。2024年には65.3%となる見込み。このシェアは2019年には48.4%だった。
デジタル広告収入は2025年に150億ユーロの大台を突破する。2024年の15%に続いて、2025年にも11.4%と2桁台の増加率を確保する。マグナは、6月時点の予測(2025年に前年比9.1%増)を、2.3ポイント上方修正した。なお、広告市場全体の成長率は2025年に8.1%となり(2024年には11.5%の見込み)、市場全体の規模は220億ユーロを超える。
デジタル広告のうち、SNSは2024年の25%弱の増加に続いて、2025年にも16.1%増を記録し、広告市場をけん引する。収入は50億ユーロを初めて突破する。ショート動画広告の成長が特に著しい。それに対して、市場シェアが45%強と最大の検索広告は、伸び率が2024年の11.5%から2025年には9.7%へ鈍化。市場規模は70億ユーロ弱となる。検索広告では、リテールメディアが成長を支えており、それを除くと、成長率は2024年と2025年とも2-3%と低めで推移する。デジタル広告を除く従来広告は合計で、成長率が2025年に1.9%となる見込みで、2024年の5.5%から鈍化する。2024年には五輪開催に伴い、テレビと街頭広告が好調だったが、2025年にはその反動が出る。