CCIJF – 在仏日本商工会議所

麻疹(はしか)に御注意 !

こんにちは。

昨年11月よりフランスのNouvelle-Aquitaine地方(ボルドー方面)で麻疹が流行しているそうです。

麻疹は麻疹ウイルスによって起こる病気で高熱や発疹などの症状が現れます。インフルエンザよりもはるかに症状が強く出る病気で、現在流行しているNouvelle Aquitaine地方でも約25%の患者さんが入院されたそうです。インフルエンザにかかって入院する確率は0.1%程度とされていますから、いかに麻疹が強烈かがわかると思います。今から20年近く前のことですが、私も何人かの麻疹患者さんの治療にたずさわったことがありました。患者さん達がとてもつらそうにされていたのを覚えています。

麻疹にはインフルエンザに対して使用するタミフルのような抗ウイルス薬はありませんが、幸いなことに予防接種(ワクチン)が極めて有効です。2回接種することで95%以上予防することができます。日本では1歳と6歳(就学前)に、フランスでは1歳と1歳半ころに接種するのが一般的です。予防接種を打っていなくても明らかに麻疹にかかったことがある方は通常もう一度かかることはありません。

今の子供で打っていない子はほとんどいないと思いますが、1990年以前に生まれた方は全く打っていないか、1回しか打っていない方もたまにいらっしゃるようなので、是非御確認ください