今週のフランス

ベルナール・タピ氏が強盗の被害に:夫妻とも暴行受ける

実業家のベルナール・タピ氏(78)とその夫人が、4日未明に自宅で強盗の被害を受けた。侵入した数人に縛り上げられ、暴行を受けた。犯人グループは、腕時計や宝飾品などを奪って逃走した。

事件は、タピ氏がパリ首都圏コンブラビル市(セーヌエマルヌ県)に所有するセカンドハウスで発生。覆面と手袋をした4人組が自宅に侵入し、夫妻を縛り上げた。タピ氏はこの際に、頭部を殴打されて気絶した。夫人は顔を殴られるなどの暴行を受け、金庫の場所を詰問されたが、家には高価な金品はほとんどなかったという。夫人は犯人らが逃走後、自ら自由を取り戻して隣家に逃げ込み、警察に通報した。夫人は事件後に入院したが、タピ氏は入院加療を拒否したという。マクロン大統領はタピ氏に電話し、支持の念を伝えたという。

タピ氏は実業家として成功、ミッテラン左派政権で閣僚を務めた経験もある。所有していたアディダス(スポーツ用品)を国有銀行クレディリヨネ(現LCL)を通じて売却した際の係争を経て、仲裁裁判の手続きを経て一時は巨額の賠償金を国から得た(2008年)が、これに不正があったことが後に判明し、タピ氏は賠償金の返還を命じられている。タピ氏はまた、仲裁裁判不正の件で刑事訴追を受けたが、第1審で無罪判決を得た。検察側控訴により、控訴審の裁判が行われることになっているが、タピ氏はがんのため体調が優れず、数度に渡り公判が延期されている。

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