今週のフランス

エールフランスKLM、2020年に業績大幅悪化

エールフランスKLMが2020年業績を発表した。新型コロナウイルス危機を背景に、予想通りの厳しい業績となった。

通年売上高は110億8000万ユーロで、前年比で59.2%の大幅減収を記録した。純損失は70億7000万ユーロに上り、過去最大記録を更新した。この数字には、8億2200万ユーロの再編費用や、保有航空機隊の減損処理(6億7200万ユーロ)などが含まれる。営業赤字は通年で45億4000万ユーロに達したが、7-9月期に10億4000万ユーロ、10-12月期に11億3000万ユーロと、足元でむしろ悪化している。今年に入ってからも状況は厳しく、1-3月期の運航水準は、危機前の2019年の水準の40%に過ぎず、通年でも、今夏に輸送量の回復が実現するという前提で、60%の水準まで回復するのに留まる見通し。

キャッシュフローの黒字化は2023年以降になり、危機前の水準に輸送量が回復するのは2024年以降になる。2020年のEBITDAの赤字は17億ユーロに抑制することができたが、これには、本国のフランス及びオランダの両政府による支援措置の貢献が大きく、エールフランスだけでも、一時帰休適用により8億5000万ユーロの支援がなされた。エールフランス・グループでは、営業赤字が33億8900万ユーロ、売上高が61.3%減の64億1500万ユーロに低迷。KLMは営業損失が11億5400万ユーロ、売上高が53.8%減の51億2000万ユーロだった。

公的援助のおかげで、エールフランスKLMの現預金(クレジットライン含む)は期末に98億ユーロと、まだ余裕がある。ただし、2021年を乗り切るためには追加の支援が必要になる。

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