今週のフランス

エールフランスKLM、新たに60億ユーロの自己資本増強を計画

ルモンド紙が17日付で報じたところによると、エールフランスKLMは新たな自己資本増強を計画している。新型コロナウイルス第2波により、事業の早期回復の展望がなくなり、追加の資金が必要になったという。

エールフランスKLMは、主要株主であるフランス政府とオランダ政府から合計で104億ユーロの支援を得ている。フランスでは5月に外出制限が終了し、航空会社の事業も回復の道を辿っていたが、再ロックダウンで再び冷え込んだ。12月の事業水準は、当初は前年同月比で20%減を見込んでいたが、今では60%減と大幅な後退を予想している。ルモンド紙によれば、現状では1日当たりで1500万ユーロの損失が出ているといい、回復の展望は見えていない。このままだと2021年春には資金が底を打つ見通しといい、新たな自己資本の増強が必要になった。

ルモンド紙によれば、自己資本の増強は2段階に分けて行われ、総額で60億ユーロの確保が目標となる。まず、年内にフランス政府が30億ユーロ、オランダ政府が10億ユーロを、ハイブリッド債の引き受けにより注入する。株式ではないため、主要株主(フランス政府とオランダ政府が各14%、中国東方航空とデルタ航空が各8.8%)の出資比率が変わらないことが利点となる。次いで、2021年1-3月期に20億ユーロの増資が行われるという。

これと並行して、経営陣は16日の時点で、2023年までに12億ユーロを節減する計画を労組に対して提示。エールフランスでは、パイロット368人、客室乗務員1063人に続いて、地上勤務3640人の削減が進められており、自主退職者が十分に確保されない場合には、2021年9月から経済的理由による解雇が始まるという。

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