今週のフランス

パリ地裁内の留置場、収容者に対する虐待が明るみに

パリ地裁内の留置場で、収容者に対する人種差別的な虐待が横行していたことが、内部告発を経て明らかになった。警察内部に人種差別がまん延していることを示す兆候として、物議を醸している。

この件は、パリ地裁に勤務するアマール・ベンモハメド巡査部長の証言で明らかになった。巡査部長は2017年春以来、収容者に食事を与えなかったり、人種差別的な罵倒をするなどの虐待を同僚が加えていることを上層部に報告。2019年3月にも文書で告発状を提出していた。巡査部長の証言は27日に、ニュース専門サイトのStreetPressを通じて報道され、これがきっかけとなり、パリ警視庁は6人を対象にした譴責や懲戒手続きなどの処分を予告。警察の不正行為を捜査するIGPNも、公務員による暴力行為等の容疑で捜査を開始した。IGPNは、2019年3月に告発状を受けてから対応が遅れた点について、本来なら今年3月にも正式捜査が開始される予定だったが、新型コロナウイルス危機で手続きが遅れたと釈明している。

なお、パリ警視庁が処分の対象とする6人の中に、ベンモハメド巡査部長も含まれていることが分かり、波紋を呼んでいる。詳しいことは明らかになっていないが、ダルマナン内相の説明によれば、告発が遅れたことが問題視されているのだという。巡査部長自身は、自らの行為が上層部に快く思われていないことを示すものだと説明している。

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