今週のフランス

下院、バイオエシックス法案の審議を再開

バイオエシックス法案の下院本会議での審議が27日に始まった。反対派の野党勢力は、夏休み入り直前に駆け込みで重要法案の審議を行うのは不謹慎だと主張し、政府を批判している。

バイオエシックス法案は既に、去る2月までに下院及び上院での審議を終えており、今回、2巡目となる第2読会の審議が行われる。女性の同性婚者と独身女性に体外受精を行う権利を認める法改正が法案の柱になるが、野党勢力が過半数を握る上院は、下院を通過した法案に大幅な修正を加えており、下院審議ではその再修正が行われることになる。具体的には、上院通過時に、法案には、体外受精が健康保険の払い戻しの対象となるのは不妊の異性カップルだけに限られる旨の修正が施されたが、下院小委員会はこの修正を却下し、すべての場合で健保払い戻しの対象とする旨を定めた。女性が卵子を冷凍保存し、将来の妊娠に備えることを可能にする条項は、上院で削除されたが、下院小委員会では復活した。女性の同性婚者が体外受精で子供を設けた場合の親子関係については、上院が、出産していない側の親は養子縁組を通じて親と認められる旨を定めたのに対して、下院小委員会は、対外受精前に共同で作成する承認書に依拠して親子関係を認める旨の規定を復活させた。トランスジェンダーによる体外受精の利用と、死後に冷凍保存された精子を用いた対外受精の実施については、下院小委員会は激しい議論の末に解禁しない旨を決めた。

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