今週のフランス

カステックス新内閣、閣僚人事が公表に

カステックス新首相による閣僚人事が6日に発表された。大臣が16人、担当大臣が14人、閣外相1人の合計31人の名簿が発表された。閣外相は今週中に追加で任命される可能性がある。

男女の比率を見ると、大臣だけだと男女が8人ずつで完全に同数。首相と担当大臣、閣外相を含む32人全体だと、女性が17人、男性が15人で、総数では女性の方が多くなった。

内閣改造の機会に、カスタネル内相、ペニコー労相、ベルベ法相、ギヨーム農相が内閣を離れた。ンディアイ報道官も公務を辞した。ンディアイ氏は政治の世界から退くのだという。

ルドリアン外相、ブランケル教育相、ルメール経済相、パルリ軍隊相の主要閣僚はいずれも残留した。マクロン大統領の信任の厚さを物語っている。他方、左派系の人材だったカスタネル内相に代わって、内相にはダルマナン予算相が転任する。ダルマナン氏は右派出身で、サルコジ大統領にも近く、野心家として知られる。自らに関する強姦容疑の予備捜査の再開が決まる中での抜擢となった。

内閣改造を経て入閣した人の中では、ポンピリ環境相、デュポンモレティ法相、バシュロ文化相が注目される。ポンピリ氏は、2015年まで環境政党EELVに所属。2016年から2017年までオランド左派政権で生物多様性閣外相を務めた。マクロン大統領は環境派系の人材を、注目の環境政策のかじ取りに起用したことになるが、新鮮味のないキャスティングという評もある。他方、新人事における最大の驚きはデュポンモレティ法相の起用だろう。同氏は刑事事件専門のスター弁護士として有名で、歯に衣着せぬ検察批判でも知られる。最近でも、サルコジ元大統領を巡る一連の疑惑に絡んで、検察当局から通信監視を受けていたことが暴露報道を通じて明らかになったばかりで、デュポンモレティ氏は、この件で提訴を行っていた。同氏は法相就任に伴い、この提訴を取り下げたが、検察と裁判官の間の完全分離を徹底することを優先課題として掲げており、検察官らはこの人事を「宣戦布告」と見据えて反発している。文化相に起用されたバシュロ氏は、かつてシラク右派政権で保健相などを歴任。最近ではそのひょうきんなキャラクターを生かしてテレビ出演などで活躍していた。

環境相を務めていたボルヌ氏は、内閣を離れたペニコー労相の後任として、雇用関連の権限を担う大臣のポストを得た。ルメール経済相も、ダルマナン予算相の内相就任に伴い予算の権限を加える形で、より重みのあるポストに就いた。

 

閣僚名簿(●は男性、〇は女性)

●首相:ジャン・カステックス
●欧州・外務:ジャンイブ・ルドリアン

〇エコロジー移行:バルバラ・ポンピリ
●教育・若年・スポーツ:ジャンミシェル・ブランケル

●経済・財務・再興:ブリュノー・ルメール

〇軍隊:フロランス・パルリ
●内務:ジェラルド・ダルマナン

〇労働・雇用・社会統合:エリザベット・ボルヌ
●海外:セバスチャン・ルコルニュ

〇国土統合・自治体関係:ジャクリーヌ・グロ
●法務:エリック・デュポンモレティ

〇文化:ロズリーヌ・バシュロ
●連帯・保健:オリビエ・ベラン

〇海洋:アニク・ジラルダン

〇高等教育・研究・イノベーション:フレデリック・ビダル
●農業・食糧:ジュリアン・ドノルマンディ

〇変革・公務員:アメリー・ドモンシャラン

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