今週のフランス

サルコジ元大統領の捜査の一環で、弁護士らの通信記録が調査の対象に

週刊誌ルポワンは24日、サルコジ元大統領絡みの捜査の一環で、著名弁護士らを対象にした携帯通信記録の調査が行われていたと明らかにした。対象となった弁護士の一人、デュポンモレティ氏は人権侵害として提訴した。

サルコジ元大統領は一連の捜査の対象となっていたが、その一つに、最高裁判事から不正に情報を取得し、厚遇を約束したという疑惑がある。この捜査で、サルコジ元大統領と顧問弁護士のエルゾーグ氏との間の秘密回線(「ビスマス」氏名義で契約)の盗聴が行われたが、捜査当局は、サルコジ元大統領が会話中に不自然に発言の内容を改めたことを根拠に、電話盗聴の事実が元大統領側に漏れていた疑いがあると判断、2014年3月に、漏洩の出所を突き止めるための予備捜査を開始した。この予備捜査の存在はこれまでにも知られていたが、その一環で、数人の弁護士の通信記録(通信相手や時間の記録、場合により、基地局が把捉する端末の位置に関する情報)を長期にわたり捜査当局が入手していたことが、ルポワン誌により暴露された。

予備捜査は、サルコジ元大統領の件を捜査していた全国管区金融犯罪検事局PNFが開始を決定し、捜査機関のOCLCIFFに依頼して行っていた。PNFを巡ってはこのところ機能不全を示す事案が相次いでおり、司法が政府の道具として用いられているなどとする批判の声が上がっている。

 

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