今週のフランス

HSBCフランスのリテール事業、オドBHFなど3者が買収に名乗り

英大手銀行HSBCがフランス子会社HSBCフランスのリテール事業の売却を計画している件で、仏経済紙レゼコーは20日付で、新たに3者が買収への関心を表明したと報じた。独仏のプライベートバンク「オドBHF」、ネオバンクのMy Money Bank(米投資ファンド「サーベラス」傘下)、ミレイス銀行(英投資ファンドAnaCap傘下、旧バークレイズ・フランス)の3者が関心を表明したという。

HSBCフランスのリテール事業には、ラ・バンク・ポスタル(郵便ラポストの銀行子会社)とソシエテジェネラルが関心を示していた。しかし、新型コロナウイルス危機を経て、大手銀行はいずれも、不良債権の増大のリスクに直面しており、買収には動きにくくなっている。新手の3者は、大手銀行とは違う立ち位置もあり、買収に乗り気であるという。

HSBCフランスのリテール業は国内に250支店を展開、顧客数は80万、従業員数は5000人。規模の小さい買収者にとっては飲み込むのが難しい獲物でもあるが、My Money Bankの場合は、買収後に一部事業を転売することを計画しているという。他方、オドBHFは、2016年にオドが独BHFを買収して発足したプライベートバンクで、今回の買収に成功すれば、欧州の中小企業や起業家に食い込んで成長を図るという戦略に合致した資産を手に入れることができる。いずれの場合でも、資産の評価額の設定と人員の維持がカギとなる。

 

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