今週のフランス

1-3月期の失業率、7.8%へ低下:見かけ上の低下

INSEEは14日、1-3月期の失業率(マヨット除く)を7.8%と発表した。前の期から0.3ポイント低下した。

外出制限の中でも失業率が低下したことになるが、INSEEはこれを、見かけ上の低下であり、雇用情勢の改善を示すものではないと説明している。INSEEの雇用統計は、規模の大きいアンケート調査をもとに算出され、ILOによる失業者の定義に依拠しているが、それが見かけ上の失業率の低下を招いたという。まず、この失業者の定義においては、即時に就業する意志があることが失業者たる条件の一つになるが、外出制限下で事業が禁止された職種への就職を希望する人の場合、自動的に失業者とはみなされないことになり、その分失業者は減ってしまう。また、外出制限下で託児の手段が失われた人の場合は、即時に就業することができず、やはり失業者とはみなされなくなる。さらに、外出制限下でアンケート調査の実施は困難となり、調査の質が低下した可能性もある。それに加えて、数値は1-3月期の平均だが、外出制限が始まったのは3月17日であるため、全体として新型コロナ禍の影響が部分的にしか反映されなかったという事情もある。

 

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