今週のフランス

新型コロナ:入院者数の増加続く

新型コロナウイルスの新たな感染確認数は、21日に1847人となり、前々日に記録した最大値に匹敵する水準で推移した。累積感染者数は1万4459人となった。21日の死亡者数は112人を記録。累積死亡者数は562人に上った。入院中の患者数は6172人で、うち1525人が集中治療室で治療を受けている。続く22日の1日間の感染確認数は1559人となり、累積感染者数は1万6018人に増えた。死者数は1日間で112人を記録、累積死者数は674人に達した。入院中の患者数は7240人、うち集中治療室の入院者数は1746人に増えた。

政府は20日に対策会議を招集したが、外出制限の強化は見送った。ただし、外出制限の徹底を図るための措置を強化する方針を決定。21日からの週末には、外出制限の中にもかかわらず、大都市を逃れて地方に赴くなどの無責任な行動を抑止する目的で、駅などでの検査を強化した。また、海岸の立ち入り禁止措置や夜間の外出禁止令(ニース市など)といった、地域単位で導入されている措置を政府として支援する方針を確認。これと関係して、パリ市は、セーヌ河岸の道を立ち入り禁止とし、公園の立ち入りを近隣住民のみに制限するなどの措置を導入している。なお、有識者委員会は23日に答申を出し、政府はこれを踏まえて、外出制限の期間延期と強化の是非を決める。

新型ウイルスの感染が広がる中で、大規模な検査を実施するべきだとする議論も浮上している。フランスでは、1日間の検査実施数が4000件程度と少なく、隣国のドイツがドライブスルー型の検査体制を整えて積極的に幅広く検査を実施しているのと比べて違いが目立つ。ベラン保健相は、外出制限を解除するタイミングで組織的な検査を開始すると説明し、感染防止に有効なのは外出制限のみであり、現時点で検査を組織的に行っても成果はないと主張しているが、それでは無責任だとする批判の声も上がっている。医療関係者や警察官・消防士、重要な機能の維持のために就労している人を対象に、組織的な検査を実施するべきだとする意見もある。そうした中で、民間企業のCerballiance社は、当局の受託により、パリ首都圏のリス市(エソンヌ県)でドライブスルー型の検査サービスを提供。費用は54ユーロで、健保及び補足健保による払い戻しの対象になるという。検査を受けられるのは医療関係者など優先者に限定される。

 

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