今週のフランス

マクロン大統領、核抑止力に関する方針示す

マクロン大統領は7日、軍事学校において演説し、核抑止力に関するフランスの方針を説明した。欧州諸国に対して、この分野でこれまで以上の協力体制の実現を提案した。

英国の欧州連合(EU)離脱を経て、EU諸国中で核兵器を保有しているのはフランスだけになった。このため、フランスが保有する核兵器を欧州の防衛の中に組み入れることを求める声も聞かれるようになっている。マクロン大統領はこの演説の機会に、核兵器の位置づけを、「国の死活的利益」を擁護するための専守防衛の戦略に用いられるとする従来の方針を維持。その上で、これも前任者らと同様に、フランスの死活的利益は欧州と不可分であることを認めて、欧州諸国との協力体制の強化に前向きの姿勢を示した。大統領はまた、世界の軍縮に向けたこれまでの動きが逆転する趨勢となる中で、欧州諸国に対して、フランスの核抑止力が果たす役割に関する戦略的対話への参加を呼びかけた。大統領は、適正な規模での核抑止力の維持に向けた決意を示しつつ、「我が国の決定の独立性と、欧州のパートナー諸国に対する揺るぎない連帯とは両立する」と強調。それを望む諸国に対して、「集団的安保におけるフランスの核抑止力の役割」についての協議への参加を促した。さらに、この分野における軍事演習への参加も認める考えを示した。

 

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