今週のフランス

仏貿易赤字、2019年に縮小

7日発表の税関統計によると、2019年の仏貿易赤字は589億ユーロとなり、前年の630億ユーロを下回った。輸入は2.2%増の5669億ユーロを、輸出は3.3%増の5080億をそれぞれ記録、輸出が輸入を上回る伸びを示したことから、貿易赤字が縮小した。

貿易収支はこれで16年連続の赤字となったが、世界貿易の成長率が2019年には1%に留まる(IMF予測)中で、仏輸出産業は抵抗力を示した。なお、2019年には世界貿易は2.9%の成長を記録するものと予想されているが、この予想には中国の新型肺炎の影響は含まれていない。

2019年の仏貿易収支では、自由貿易協定が結ばれた国への輸出が大きく拡大したのが目立った。カナダ向けは11%増、日本向けは16.7%増をそれぞれ記録した。米国向けの輸出は全体で8.5%増を記録したものの、米国政府が、エアバスへの政府補助に対する制裁関税を導入した影響で、年末にかけて対米輸出は大きく後退。特にワインへの影響が顕著だった。

サービス収支も加えると、フランスの貿易・サービス収支赤字は218億ユーロとなり、対GDP比で1%程度の規模に留まる(貿易赤字だけだと3%程度)。2020年には、フランスが125億ユーロと最大の出超幅を記録する相手国である英国との貿易関係が、英国の欧州連合(EU)離脱を経てどのように推移するかが懸念材料となる。中国の新型肺炎の影響はまだ予測が難しい。

 

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