今週のフランス

EELV、新全国書記にバユー氏選出

環境派政党EELV(欧州エコロジー・緑の党)は11月30日、パリ北郊サンドニ市で党大会を開いた。ジュリアン・バユー氏を党首に相当する全国書記に選出した。

党首選には、エバ・サス元下院議員とアラン・クロンベル全国書記補佐が立候補していた。EELVは多数の小派閥からなっており、求心力が弱いため、党首選出は毎回、混乱した様相を呈する。今回も水面下でつばぜり合いがあったが、最終的には対立2候補が出馬を取り下げ、バユー氏が92.6%の得票率で選出を果たした。

バユー新全国書記は39才、コルマル前全国書記が率いる執行部では報道官を務めていた。左派系のNGO出身で、イルドフランス(パリ首都圏)議会の議員も務めている。EELVは長らく党勢が低迷していたが、昨年の欧州議会選挙では、気候変動への懸念の高まりを背景に大躍進を果たし、支持は上り調子となっている。欧州議会選挙に筆頭候補として出馬したヤニック・ジャド欧州議員は、次期大統領選(2022年)に出馬する意欲を固めており、党としては、左派政党の合流を得て当選を狙える政治勢力の結集を実現することが課題となる。当面は、来年の統一市町村選挙において、全国的に無視できない結果を残し、一段と強い立場で左派糾合の動きを有利に進める足場を築きたいところで、バユー新全国書記がそのかじ取りを担うことになる。

 

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