今週のフランス

パスタの小売価格、近く上昇へ

パスタの小売価格が近く顕著に上昇する見込み。原料となるデュラム小麦粉の国際価格上昇が背景にある。

デュラム小麦の国際価格は、6月以来で25%の大幅上昇を記録している。主要産地であるカナダにおける水害などの自然災害の影響に加えて、イタリアを中心とする欧州での不作も影響している。世界生産は3560万トンに留まり、増加を続ける世界需要に対して260万トン低い水準に低迷。これが価格を押し上げている。

小売価格もこれに連動して上昇が不可避の局面となっている。現在は、メーカーと流通業者の間の年次価格交渉の最中で、関係者の口も堅いが、ルパリジャン紙がメーカー筋の情報として伝えたところによると、8%程度の値上がりが来年2月頃から適用される見通しであるという。

パスタ価格は、2007年から2008年にかけても、やはり気象条件の影響で大きく上昇したことがある。その後、2014年から2018年にかけては、小麦粉の国際価格は12%の低下を記録したが、小売価格の低下幅はわずかに1.3%に留まり、消費者にコスト低下が還元されたわけではない。ある調査によると、2014年から2018年にかけて、メーカーの利益は21.3%増を記録。流通業者の利益は横ばいで、生産者の利益は33%の低下を記録したという。

 

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