今週のフランス

Koscテレコム、会社更生法の適用を申請へ

Koscテレコムが会社更生法の適用を申請する見通しとなった。26日に支払不能に陥り、12月3日に商事裁判所にて今後の処置を決める運びとなる。現行株主が一時的な資金注入に応じて、清算を回避し、買収者を探すことになる見通し。

Koscテレコムは、コンプレテル社の光ファイバー網を引き継ぐ形で発足。法人向け通信サービスの専門企業として、2大大手のオレンジとSFRに食い込む第3の存在となることを目指していた。株主構成は、OVH(データセンター)が40%、BPIフランス(公的投資銀行)が15%、経営陣が30%となっており、このほかバンクデテリトワール(政府系金融機関CDC傘下)が出資している。公的部門の投資家らは、中小企業へのブロードバンド普及促進をにらんで、Koscテレコムに肩入れしていた。

報道によれば、既存株主は合計で400万ユーロ以上の資金注入に応じて、3ヵ月間の猶予期間を取り付ける見通しで、この間に買収者を探すことになる。Koscテレコムは、コンプレテルの買収を分け合ったSFR(サービス事業を買収)を相手取り、賠償を求める係争を起こしていたが、これが不調に終わっており、資金を確保するめどが立たなくなった。買収者が現れるかどうか微妙だが、キャリアが買収した場合には、法人向け通信サービスの寡占に風穴を開けるという目論見は崩れることにもなり、どのような決着がつくか予断を許さない。

 

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