今週のフランス

ネオニコチノイド系農薬、使用停止後も残存

ネオニコチノイド系の農薬の使用が停止されてからかなりの期間が経過したが、現在も土壌の汚染が継続していることを示す研究結果が、28日付の専門誌「サイエンス・オブ・ザ・トータル・エンバイロメント」に公表された。フランス人研究者が仏国内で行った調査により判明した。

調査は国内の穀物栽培地区(450平方キロメートル)を対象に、地区内で栽培のナタネの蜜及び花粉を分析する形で行われた。2013年に使用停止措置の対象となった3種のネオニコチノイド系物質の有無を調べた。これによると、対象物質の中で最も多いイミダクロプリドは、使用禁止の翌年である2014年に70%の区画で検出された。続く2015年にはこの割合が5%へと減ったが、逆に2016年には90%超に上昇、2017年には30%、2018年には55%と、ジグザグの推移を示した。時と共に減衰する傾向はあまり見受けられなかった。花粉と蜜の汚染濃度は、大半のケースで1ppb未満だったが、2016年には、2件のケースで45ppb超とかなり高い数字を示した。汚染が目立った2014年と2016年に限ると、ミツバチ等受粉昆虫の種類により、全体の10%から20%の区画で、昆虫の50%の死滅をもたらすリスクがある汚染水準が検出された。

年により汚染にばらつきがあるのは、気象条件に依存していると考えられる。汚染が目立った年はいずれも降水量が多く、土中に残留している農薬が、水に溶けて移動し、より広い範囲に汚染が広がったものと見られる。

 

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