今週のフランス

稲わら原料の断熱パネル、仏社が開発

仏中小企業ATIフランスは、稲わらを原料とする断熱パネルの開発に成功した。自治体の支援を得て増産体制の確立に取り組む。

ATIフランスはアン県ダニュー市に本社工場を置く。従業員数は43人、年商は1500万ユーロ。断熱パネルの開発は、スピンオフのFBTイゾラシオンが行った。カマルグ地方の稲作から出る稲わらを原材料とする。稲わらは飼料とするには不向きで、ざらざらしているため敷き藁としても利用できず、コンポスト化にも難があるという難点の多い素材だったが、湿度への耐性と難燃性により、断熱材としては最適の材料であるという。新開発の断熱パネルP2R(厚さ45-200mm)は、稲わら92%とポリエステル8%を材料に用いるが、難燃化のための化学薬品等の使用は一切不要という利点がある。

200万ユーロの投資を経て、開発と量産化の体制を整えたが、処理能力は年間4000トンと、年間5万トンのカマルグ産稲わらを吸収するには足りない。同社は11月15日に国及び自治体との間で協定を結び、700万ユーロの投資額で新たな加工拠点を整備する手はずを整えた。2020年には200万ユーロの収入を見込む。

 

 

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