今週のフランス

カジノにクレティンスキー氏が出資

仏食品小売大手カジノは5日、同社の4.63%株式を投資会社のVesaエクイティインベストメントが取得したと発表した。2億ユーロ程度の投資となる。Vesaは、チェコの実業家ダニエル・クレティンスキー氏がスロバキアの実業家ツカチ氏と設立した投資会社。

カジノは仏実業家ナウリ氏が経営権を持つ上場企業だが、51%の株式を握る親会社のラリー等が民事再生の手続き下にある。ナウリ氏は債権銀行団から債務再編の日程延期を勝ち取るべく交渉を進めている。そうした中で、カジノ株価を引き上げる材料になる出資話は好都合であり、ナウリ氏がクレティンスキー氏を引き入れたものと見られている。カジノは取締役としてVesaの代表者1名を迎えるとも明らかにした。

クレティンスキー氏はチェコ有数の実業家で、石炭発電所などの資産を買いあさっているEPH(エネルギー)のオーナーとして知られる。フランスでは、ルモンド・グループ(日刊紙)への出資で有名になったが、ルモンド紙の編集部はこれに反発し、出資率引き上げを封じるために綱引きを続けている。流通部門では、クレティンスキー氏は独大手メトロの17.52%株式を保有しており、TOBを試みたが失敗したという経緯もある。ほかに、東欧諸国に展開されているTmal(EC)の40%株式を保有する。クレティンスキー氏が今後にどのような動きをするかが注目される。

 

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