今週のフランス

左翼政党「不服従のフランス(LFI)」で混乱続く

左翼政党「不服従のフランス(LFI)」の混乱が長引いている。リーダーのメランション下院議員が沈黙を守っており、今後の戦略が見えない状態が続いている。

LFIは先の欧州議会選挙で得票率が6.3%に留まった。メランション氏が出馬した大統領選以来で、得票率は低下の一途を辿っており、回復の道は見えていない。左派勢力内では上り調子の環境派に水を開けられ、厳しい状況が続いている社会党と大差ない得票率まで下がり、メランション氏の責任が問われる局面ともなっている。メランション氏はポピュリズムに軸足を移して左翼層の支持糾合を狙い、一時は支持を伸ばすことに成功したが、この戦略には欧州諸国の多く(ギリシャ、イタリア、スペイン)で陰りが見えている。ポピュリズムではより年季が入った極右勢力の方が動員力が高く、競合には歯が立たないという状況がある。メランション氏の場合、キャラが立ちすぎて左派陣営のリーダーとなることは望めず、その一方で党への支持はメランション氏の個人的人気に負っている部分が大きく、どのみち一定以上の支持は得られないという壁もある。加えて、党内では、ワンマン体制への批判も噴出し、党運営の民主化を求める内部文書をまとめた幹部のシャルロット・ジラール氏が、同文書のリークを経て離党を決める事態にも発展した。メランション氏がどのような見解を示すかが注目されているが、発表の日程や形式に関する情報はまったく得られていない。

 

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