今週のフランス

緊急外来のストが拡大、11日に抗議行動

全国の病院で11日にストが行われる。ビュザン保健相に対して人的資源と予算不足を訴える機会となる。パリなどではデモも予定されている。

緊急外来では予算・人員不足を訴えるストが3ヵ月前から続いている。パリ市内のサンタントワーヌ公立病院の緊急外来で始まったストは、現在では地方も含めて80ヵ所程度に広がっている。公立病院のストでは、職員徴用により役務が確保されるが、このところは病欠により欠勤する職員が増えており、対応は一段と厳しくなっている。11日には、緊急外来に留まらずに病院部門全体を対象とする抗議行動を主要4労組(CGT、FO、SUD、CFE-CGC)が共同で呼びかけた。ビュザン保健相はこれより前、6日の時点で、緊急外来の再生を目指して作業部会を設置し、予算増額などを検討すると予告したが、職員側はこれを不十分として反発し、大規模な抗議行動を行うことを決めた。

折しも、保健改革法案が上院で採択間近となっており、同法案には、開業医などを含めた連携を通じて、医療体制の効率化を図る方針が盛り込まれている。ただ、その効果が浸透するには時間がかかると見られ、また、地域の医療機関の再編の方針を巡っては、地方の医療の切り捨てにつながるとする批判も声も上がっている。ビュザン保健相が医療機関の不満の声を抑えることができるかが注目される。

 

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