今週のフランス

トタル、パリ五輪パートナー契約を断念

ルモンド紙によると、仏石油大手トタルは、2024年に開かれるパリ五輪のパートナーとなることを断念した。パリ市が、炭化水素を主要事業とする企業の協力を得るのは環境配慮に逆行するとして抵抗したためだという。関係各方面はこの報道についてコメントを拒否した。

この報道によれば、トタルのプヤネCEOは5月29日にパリ市市役所を訪れ、イダルゴ市長と会談した。CEOはこの機会に、トタルが再生可能エネルギーへの投資を拡大していることなどを挙げつつ、市長の説得を試みたが、市長の意志は固く、CEOはパートナーとなることを断念したという。

トタルには組織委員会の方からパートナーの話を持ち掛けた。組織委員会は12億ユーロをパートナー契約で確保しなければならず、これに応じる大手企業を探していた。しかし、五輪が開催される2024年までにディーゼル車の乗り入れ禁止を実現することを目指すイダルゴ市長にとって、石油会社を五輪のパートナーとして招き入れるのはいかにも外聞が悪く、組織委員会に対して、「炭素エネルギーを大量に用いるなどして、事業を通じて環境に重大なインパクトを及ぼしている企業」が採用されることは市民の理解が得られないだろう、とする意見を表明、トタルのパートナー入りを見合わせるよう求めていたという。

 

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