今週のフランス

パブリシス、米イプシロン(CRM)の買収決める

仏広告大手パブリシスはこのほど、デジタルマーケティングの米大手イプシロンの買収を決めた。44億ドルの現金で買収する。パブリシスにとって過去最大の企業買収となる。

イプシロンの親会社アライアンス・データ・システムズが去る12月にイプシロンの売却を決定、売却先を探していた。パブリシスはアドベント・インターナショナルとゴールドマンサックスのコンソーシアムを最後に退けて買収を決めた。パブリシスはアライアンスとの長期戦略提携も結んだ。

イプシロンはCRM(顧客関係管理)の分野で強く、3700人に上るデータサイエンティストを擁している。2018年の年商は19億ユーロ。パブリシスはこの買収により、デジタル技術力を強化し、広告からコンサルに至る幅広いバリューチェーンを確保する。また、全社売上高に占める米国の割合は、現在は52%だが、買収後には61%まで上昇する。

買収額は、税制上の影響などを考慮後の正味では39億5000万ドルとなるが、高い買い物であることには変わりない。手元資金と借入(シティバンク及びBNPパリバが融資)で賄う。市場はこの買収には懐疑的で、買収の可能性が報じられた1日には、パブリシス株価は終値で4%の下落を喫していた。

 

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