今週のフランス

ベルギーのユダヤ博物館テロ事件、犯人に終身刑

ベルギーのブリュッセル裁判所は12日未明、ブリュッセルのユダヤ博物館を狙ったテロ事件の実行犯メディ・ネムーシュ被告人に終身刑を言い渡した。

2014年5月に起きたこのテロ事件で、犯人は開館中の博物館に押し入り、銃で4人(見学者2人と職員2人)を殺害し、逃走した。メムーシュは数日後、フランス・マルセイユで武器を所持していたため逮捕され、後に事件の犯人であることが判明した。メムーシュはフランス人で、シリアに渡航して「イスラム国」に合流した過去があり、裁判でも、「イスラム国」の看守として欧米人の捕虜に暴力を振るうなどしていた過去が明るみに出された。メムーシュは、後にパリ同時テロやブリュッセルでの空港テロなどを引き起こすグループとも接点があったと見られており、ユダヤ博物館の事件は、一連のテロ事件の出発点とも考えられている。

裁判では、ネムーシュと、ネムーシュに武器を供給したベンドレル被告人の2人が裁かれた。両名とも、テロによる殺人事件で有罪とされたが、量刑は、ネムーシュが終身刑、ベンドレル被告人が禁固15年と差がついた。ネムーシュの弁護団は、イスラエルの諜報機関の暗躍により、ネムーシュがそそのかされて知らずに暗殺の道具にさせられたなどとする陰謀論を展開したが、裁判所はこれを退けて最高刑を言い渡した。ネムーシュは最後に「人生はまだ続く」と挑発的な言葉を残した。

 

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