今週のフランス

ベンチャー企業アエロン、水素燃料電池の小型機を開発

南仏サンシプリアン(ペルピニャン市近郊)にあるインキュベーター内で起業したアエロン(Aeron)はこのほど、9-12人乗りの電動コミューター機向けのモーター実証機を完成した。次段階としてプロトタイプの設計に取り組む。

アエロンはグルノーブル理工科学院出身のエンジニア2人が2018年に設立した。燃料電池で稼働する双発の小型機の開発に取り組んでいる。山がちな南仏地方では、かつて軍が整備した小規模な飛行場が多く点在しており、これを利用して二酸化炭素フリーの移動手段を提供するのが狙い。燃料電池なら、充填時間が7分程度と短くて済む利点がある。航続距離は600-700kmで、水素1kgで100kmの飛行ができる。

同社は年内に100万ユーロを調達し、6人を採用してプロトタイプの設計に着手する計画。その後に800万ユーロを調達し、3年後をめどにプロトタイプを建造する。まずは、炭素排出規制への対応を迫られる輸送企業向けに売り込む方針。

 

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