今週のフランス

刑務所内で受刑者によるテロ事件、刑務官2人が負傷

オルヌ県アランソン市の近郊にあるコンデシュルサルト刑務所で5日、受刑者によるテロ事件が発生した。刑務官2人がセラミック製のナイフにより攻撃され、負傷した。事件は10時間にわたる立てこもりの末に、治安部隊の介入を経て解決し、犯人は逮捕された。

事件は同日の9時45分頃に発生。受刑者のミカエル・シオロ容疑者は前日から、刑務所内の特別区内に夫人を迎えていた。これは、刑務所内で家族と過ごす時間を与えるという制度の適用により認められたものだが、事件当日の朝、容疑者は、刑務官2人を室内におびき寄せ、近づいてきたところを、「アッラー・アクバル」と叫びながら隠し持っていたナイフで切りつけた。2人の刑務官のうち1人は腹部や背中などを刺されて重傷を負った。1人は顔と腕に負傷を負った。

容疑者と夫人はその後、専用区画内に立てこもった。刑務官の証言によれば、夫人は夫と共に襲撃に加わっており、共犯者として行動した。10時間後に治安部隊が突入し、容疑者と夫人は共に負傷。容疑者は6日現在、病院に入院中で、夫人は負傷がもとで死亡した。

シオロ容疑者は27才。2012年に強盗殺人事件を起こし、2014年に禁固30年の有罪判決を受けていた。同容疑者は過去に、ストラスブールで去る12月にテロ事件を起こしたシェリフ・シェカト(死亡)と刑務所で同室だったことがあり、今回の犯行について、シェカトの復讐だと述べているという。シオロ容疑者は2015年以来、イスラム過激化の懸念から、刑事施設当局による監視対象となっていたが、犯行を防ぐことはできなかった。犯行に用いられたセラミック製の刃物は、金属探知機で検出できず、夫人が持ち込んだ可能性がある。刑務官らは全国の刑事施設前で抗議行動を展開、金属探知機だけでなく、身体検査を組織的に行うことを政府に対して求めている。(「日刊メディアダイジェスト」3月6日より転載)

 

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