機械・自動車 : 西方健太郎/HORIBA France

2020年機械・自動車:西方健太郎/HORIBA France

 

分析・計測機器の業界見通し

 

新年明けましておめでとうございます。

 

変動の時代においても活路を見出し、推進していくためには、環境や自身の状況を正確に把握し、分析・解析して、それらの情報を新しい計画に活用して行く事が欠かせません。

今回は、昨今の変動が著しい時代においても重要な役割を果たす分析・計測機器の業界の見通しについて説明致します。

 

世界情勢におきましては、米中貿易摩擦、英国のEU離脱、中東情勢等の不確定要素が影響し、依然として不透明感を拭う事ができません。このような状況下において、それぞれ業界でも、大きな変革の時期を迎えています。

 

自動車業界におきましては、昨年より減少に転じ始めた新車販売台数の傾向が2019年も続く見込みであり、2020年はそのまま減少が継続するのか、増加に転じるかの意見が分かれる状況です。自動車排ガス規制、燃費規制の強化だけでなく、自動運転、コネクテッドカ―、電動化といった新しい動きに加え、MaaS (Mobility as a Service)と言われるようなモビリティーそのものの構造を変える時代を迎え、この100年に一度とも言われる変革が業界の動向にも大きく影響を及ぼしています。

 

半導体業界においても、大きな変革の時代を迎えています。パソコンや携帯電話への微細化技術一辺倒で需要を牽引していた時代から、IoT (Internet of Things), クラウド、人工知能、自動車、5G通信など、多彩なアプリケーションが加わり、需要の牽引役が多様化した時代に変革しています。2019年は過剰生産、過剰在庫、需要減退などにより前年比で10%以上の減少を予測していますが、年末にかけて回復基調に入っており、2020年も緩やかな回復基調が予測されています。

 

その他の産業界におきましても連動して変革の時代を迎えていますが、地球環境にもさまざまな影響が出ており、地球温暖化問題、マイクロプラスチックによる環境汚染問題等、世界規模での対策について話題に事欠かない毎日が続いています。

 

産業のマザーツールと言われる分析・計測機器は、多くの産業分野における事業構造を改革し、進歩、成長を成し遂げるための推進力となるべきもので、その需要に支えられ、2019年も堅調に成長し、2020年以降も多様な需要が見込まれています。また変革は産業界のみならず、基礎研究の分野でも同じであり、2019年にノーベル化学賞を受賞された吉野彰旭化成名誉フェローも「研究の時間軸が早くなっており、基礎研究がより重要になる」と言及されています。今我々が迎えている大きな変革は、先人による基礎研究により支えられており、次なる変革に備えたイノベーションへの投資も各国がしのぎを削っている状況で、フランスもその先頭集団に位置しています。

 

最後に、2020年の干支は子(ね)ですね。十二支を決めるレースで1番を取ったネズミの情報力や先を見通す力は、我々の業界でも参考になる話であると思います。皆様の一年が「おもしろおかしく」なりますことを祈念して、新年の見通しとさせて頂きます。

 

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