サクラ・コンサルティング / 桜井玲子
フランスでの仕事内容:
イノベーション技術の社会実装のために、2009年よりフランス政財界に働きかける広報業をしてまいりました。2017年より水素技術に特化した専門紙Hydrogeniumハイドロジェニウムをスピンアウトし、2019年より、フランス水素協会、ADEME(エコロジー転換庁、日本のNEDOに相当します。)のサポートを得て、水素技術プロジェクトを称揚するコンクール「ハイドロジェニー賞」を主催しております。また、ジュネーヴ・ダンケルク・ボルドーの3市持ち回りで毎年開催される欧州エネルギー転換会議の中で、水素分野での日仏座談会も企画・実施しております。(ビデオはこちらでご覧いただけます)
フランスで仕事をする上で重要だと思うこと:
丁寧で正確なコミュニケーション。どんな技術的・芸術的創造も、尽くした議論を文章化して組織での一致をみて具体化されてゆく。チームの実行と実績の土台はコミュニケーションが重要だとつくづく感じます。
当商工会議所に期待すること:
日本のポジティブな点をフランス社会に広くアピールする中心になっていただければ、と期待します。
フランスで仕事をして苦労したこと、逆に良かったこと:
学閥の強さとなっているところもありますが、メチエという意識か、業種別労働規約法のせいか、同業間での仲間意識が高いのは良いところだと思います。また、起業や不動産取得などで「女性だから」という差別をされてことは一度もありません。
フランスでの仕事・生活に役立った本:
『フランス語のはなし―もうひとつの国際共通語』ジャン=ブノワ ナドー (著), ジュリー バーロウ
フランスで旅行してよかったところ:
ゲランド 塩田で有名なゲランドは、内部に広大な森や湿地帯を抱え環境規制も厳しいので、海がとてもきれいです。ローマ時代からの製塩業が近年のエコロジー意識の高まりと共に大きく復活・発展したのが素晴らしいです。
職場の周りのとっておきの場所(レストラン、カフェ等):
PADDOCK パドック
メトロの5番線で行けるアウトレットモールです。古の厩がお店やレストランになっていて、テラスも静かです。コロナで閉店が相次いでいてちょっと悲しいです。
最近見た映画、舞台、コンサート、美術展、スポーツなどで感動したもの:
飛行機の中で山田洋二監督の「キネマの神様」を見ました。今年の日本文化会館の寅さん特集が楽しみです。
フランス語を習得するための苦労談、失敗談:
欧米系の外国人に比べて、語彙の習得はやはり大変です。
フランスでの<水素産業>について考えること:
グリーン水素にも様々な生成方法があるように、多くの分野から多彩な人材が集まっているのがフランスの水素産業です。技術研究は日本に遅れて始まっていますが、社会実装・発展の具体性と速度、目標を目指す人々の熱意には目を見張るものがあります。
最近興味を持っていること:
ベランダ・ガーデニング。紫蘇や三つ葉はよく育ちますが、柚子の実はなかなかつきません。
会社概要
会社名:
サクラ・コンサルティング
SAKURA Consulting SAS
会社概要:
設立:2019年
従業員:3名
住所:206 av. Gaston Roussel 93230 Romainville
ホームページ:
www.sakura-consulting.eu/
業務内容:
水素エネルギー分野でのパブリック・リレーション。具体的には、水素プロジェクトコンクール・ハイドロジェニー賞主催。水素開発を含むエネルギー転換の分野で、日仏の地方自治体やその外郭団体、イノベーティブな企業の発展をお手伝いしています
代表者紹介
氏名
桜井 玲子
出身地
山梨県
在仏年数
31年
経歴
東京都立大学人文学部社会学科卒 Felissimo Universal Corporation of Europeにて仏製商品開発・輸出 議員と地方自治体首長向けの技術情報誌Europe parlementaire 、 HYDROGENIUMの編集・発行を経て、現職