パリのペリフェリックにライドシェア専用車線が設置へ
パリ環状自動車専用道(ペリフェリック)の大部分と付近の高速道路の区間について、ライドシェア等の専用車線が設置されることが決まった。3月3日より試験導入される。政府とパリ市が共同で発表した。
先のパリ五輪の際には、大会関係者の車両の専用レーンが設置されたが、それをライドシェア等の専用車線として恒久化する。運転者1人の車両について、混雑時のこの車線を通行することが禁止される。バスやタクシーはもちろん通行できる。具体的には、ペリフェリックのポルトドセーブルとポルトドベルシー間の北側区間において、7時より10時30分までと、16時から20時までの時間帯において禁止措置が適用される。ペリフェリックの5分の4の区間が対象となる。残る南側区間は、車線数が少ないなどの事情があり、適用が除外された。これに加えて、パリの西側に位置する高速道路A13のパリへ向かう方向において、7-10時までの時間帯に、そして、パリの北側に位置する高速道路A1について、上りは6時30分から10時まで、下りは17時から18時30分までの時間帯に、禁止措置が適用される(スタッドドフランス付近からゴネスまで、下りはそれよりも短い区間に限定)。
パリ五輪の開催に際して、1900万ユーロを投資して、整備の工事やカメラ設置が行われた。違反行為の摘発にはそれが利用される。摘発は2ヵ月後の5月3日より開始され、罰金額は135ユーロに上る。身障者が運転する車両は、ペリフェリックにおいては専用レーンの通行が認められる。