KissKissBankBank、同業Ululuによる買収決まる
ラ・バンク・ポスタル(仏郵便ラポストの銀行子会社)は、クラウドファンディング子会社のKissKissBankBankを仏同業Ululeに売却することを決めた。売却額は未公表。
ラ・バンク・ポスタルは2017年にKissKissBankBankを買収していた。同行は、クラウドファンディングを含む連帯経済関連事業を分割して売却し、本業に専念することを決めており、今回の売却もその一環で決定した。
Ululeは従業員数が48人。直近3年間は黒字が続いており、クラウドファンディング(収入の40%を占める)のほかに、トレーニングなどにも多角化している。年商は公表されていない。KissKissBankBankは従業員数が20人程度、2023年の年商は200万ユーロ未満で、赤字を出している。両社を合計すると、これまでの実績は、ファイナンスに協力したプロジェクト数が累積で8万件、調達に協力した資金額は4億8000万ユーロに上る。Ululeは買収後もKissKissBankBankのブランド名は残して事業を継続する方針で、3月までに同ブランドの下で新サービスの開始も計画する。
ラ・バンク・ポスタルは、連帯経済分野の子会社として、ほかにGoodeed(広告ブローカー)やYoumatter(CSR関連の情報配信・トレーニング提供)を傘下に収めている。Lendopolis(再生可能エネルギー分野のファイナンス)については先に同業Lendosphereへの売却を決めたばかり。