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パリ市のイダルゴ市長、次期市議会選挙への不出馬を表明

パリ市のイダルゴ市長(社会党)は26日付のルモンド紙とのインタビューの中で、2026年に行われる統一市町村議会選挙に出馬しない考えを明らかにした。

イダルゴ市長は2014年に就任。現在は2期目を務めている。市長はインタビューの中で、3期目を目指して出馬はしないことをかなり前から決めていたと言明。2期あれば踏み込んだ変革を遂行することができるというのが、当初からの持論だったと説明した。なお、市町村議会とその首長の任期は6年間で、上院議員と並んでフランスでは最も任期が長い議員職となっている。

イダルゴ市長は、前任者のドラノエ市長の下で筆頭助役を務め、女性として初めてパリ市長に就任した。長期政権となり、自陣営の中の軋轢も目立っている。市長は、後継者として、パリ市選出の上院議員で、パリ市議会で与党議員団の団長を務めているレミ・フェロー氏を適任として指名。第1回投票から、提携先の環境派及び共産党の推薦を得られると期待していると述べた。数日前に市長候補として出馬する意志を表明したグレゴワール前筆頭助役については、下院議員として当選したばかりであることを挙げて、「なんでもなりたがるのはいかがなものか」と述べて、反対する考えを示した。パリ市長職は激しい争奪戦の対象となるのが常で、右派からマクロン政権に合流したダティ文化相も就任に意欲を見せている。