パリ・ノートルダム寺院、1ヵ月後に再オープンへ
火災の被害を受けたパリ・ノートルダム寺院の一般公開が12月8日(土)に再開される。再開まであと1ヵ月に迫った。
ノートルダム寺院は2019年4月15日に火災の被害を受け、屋根の木組みがほぼ全焼したほか、天井の石組みが一部崩落して大きな被害が出た。それから5年半を経て、大規模な修復工事が完了し、このクリスマス前の再開が実現する。修復費用は8億4600万ユーロを要し、34万人から寄付を得た。建築家やエンジニア、工芸家や作業員など600人が修復作業に従事した。12月7日には、マクロン大統領の列席の下で記念式典が行われ、その模様はテレビ中継される。続く8日に一般公開が始まり、数千人の信者と来訪者を迎える予定。
これを前に、11月7日には、パリ五輪のオリンピックの鐘がノートルダム寺院に設置された。この鐘はこれまで、パリ北郊のスタッドドフランスに設置されていた。修復作業は公開再開後も継続され、火災以前から損傷が目立っていた建物奥の部分の主に外壁の修復工事が進められる。未消化の募金残金1億4000万ユーロがこのために充当される。3年間の期間がかかる見込み。