前任の三村医師に代わり、昨年8月よりパリアメリカンホスピタル日本セクションの担当医師をさせていただいております山田佳奈と申します。着任から暫く時間が経ってしまいましたが、この場をお借りしてご挨拶申し上げます。

私は日本の大学の医学部を卒業し、初期研修を修了した後、2010年に渡仏しました。2014年より1年間、ストラスブール大学付属病院の感染症科、一般内科に勤務し、その後約6年間、オート・サヴォワ県サランシュという町にある公立病院の感染症科、一般内科に勤務しておりました。その間、フランスの総合診療内科専門医資格、また『抗生剤』、『骨関節系感染症』、『一般内科入院管理』の学位を取っております。感染症科領域の実地経験が多く、新型コロナウイルス感染症が流行り始めてからは専門病棟での勤務でした。私生活では二児の母です。

何年もの間、フランスで、フランス人相手の、フランス式の医療を行ってきましたので、久しぶりの日本人の方々との関わり合いとなります。日本とフランスでは医療システムのレベルに大きな違いはありませんが、こちらの『習慣』に驚かれることが多々あるかもしれません。今までの経験を生かして、日本人の皆様と、フランスの医療システムの間の架け橋になれるよう日々精進して参ります。

至らない点も多々あるかと思いますが、皆様のフランス滞在中、健康面で少しでも皆様のお役に立てるよう尽力していく所存です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

山田佳奈