会頭就任のご挨拶 速水清彦

2025年3月25日に開催されました在仏日本商工会議所の定例総会におきまして、会員の皆様からのご承認を賜り、2025年度の会頭を拝命致しました、伊藤忠フランス社長の速水清彦です。大変微力ではございますが、会頭という重責を全うすべく、当会議所の活動に全力で取り組み、誠心誠意努めて参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
当会議所の昨年度の諸活動に際し、会員企業の皆様より多大なるご理解とご支援、そして各活動へのご参加を賜りましたこと、深く御礼申し上げます。
また当会議所の一連の活動を毎回力強くお支え頂きました下川特命全権大使閣下、在フランス日本国大使館をはじめとする日仏関係各機関の皆様方にも、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
2024年を足早に振り返りますと、予期せぬ国民議会の解散と2度に渡る内閣総辞職に伴う首相の交代劇等、フランスの内政に混乱が見られた一方、100年ぶりに開催されたパリ・オリンピック/パラリンピックの大成功とノートルダム大聖堂の修復実現には、同国の文化に対する強い情熱と集中力が色濃く表れた1年であったと言えようかと思います。特にオリンピックでは、日本とフランスが団体戦の直接の頂上対決において、日本のお家芸である柔道でフランスが、またフランスのお家芸であるフェンシングで日本が勝利を収めた熱戦、そして試合後に見られた両国間の相互敬意と関心が印象的でした。
また2024年には過去最高となる38.5万人のフランス人が日本を遠路訪れており、このあたりに従来の日本人のフランスに対する関心のみならず、近年のフランス人の日本に対する強い興味と関心が窺い知れます。
2025年は1970年以来、実に55年ぶりに大阪で日本国際博覧会が4月から10月まで開催され、日仏両国間の一層の経済文化交流の活性が期待されております。
その一方、世界を取り巻く諸環境は、依然として明確なゴールが見えてこないロシア・ウクライナ戦争や中東情勢に加え、昨年11月のアメリカ大統領選挙で勝利したトランプ大統領が司る経済政策影響、米中対立の激化懸念、ロシア外交等、予断を許さない状況にあります。少し見方を変えれば、米・ロ・中の3大国が夫々の思惑を持って動いていく中、フランスを含む欧州と日本の協調・協力が今後益々必要になってくるものと感じております。
当会議所と致しまして、日仏間の経済文化交流の深化、そして国際的課題に向けた両国間の協力関係強化という大きな流れを注視しつつ、会議所本来の役割である「会員利益」「日仏交流」「会員親睦」の更なる実現に加え、正会員194社・賛助会員16社(2025年3月末時点)の会員企業の皆様にとって、存在意義と存在価値のより高い会議所を目指し、関係各所と密に連携して、前向きに鋭意取り組んで参りたいと思います。
末筆となりますが、会員企業の皆様のご健康とビジネスの益々のご発展を祈念するとともに、当会議所への引き続きのご支援とご鞭撻、並びにご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
2025年4月
在仏日本商工会議所 会頭
速水 清彦
(伊藤忠フランス社長)