仏大手銀行ソシエテジェネラル傘下のブルソバンク（ネット専業銀行）はこのほど、プライベートバンク事業を開始した。ネット専業銀行でプライベートバンク事業まで提供するのは、フランスでは例がない。通常の銀行並みにサービスを拡充して、最大手の地位を固める。

ブルソバンクは700万人の顧客を数え、ネット専業銀行として仏最大手。プライベートバンクの特約「ブルソ・ファースト」は、月額29ユーロにて、オーダーメードの仕組商品や担保融資、ルクセンブルク籍の生保商品（25万ユーロから）などの商品・サービスを提供する。同社は新サービスを、金融資産額10万-50万ユーロの顧客の定着（現在は40万人程度を数える）と、新規顧客の開拓の手段として位置付けており、自営業者等向けの契約「ブルソ・ビジネス」の顧客拡大の取り組みとも連携をはかる。

競合の英レボリュート（フランスで顧客数400万人）は、最近に不動産ローンの取り扱いをフランスで開始したが、以前から不動産ローンを取り扱っているブルソバンクにとっては、競合にないサービスを拡充することが競争力上の優位を確保する上で重要になる。