CCIJF – 在仏日本商工会議所

会頭の挨拶

会頭就任(再任)ご挨拶 西澤 宏章

先月開催されました在仏日本商工会議所定例総会におきまして、皆様のご承認を賜り、2024年度の会頭を務めさせていただくことになりました、日本航空パリ支店長の西澤 宏章でございます。

微力ではございますが、会員企業の皆様とともに当会議所の活動に精一杯取り組み、重責を全うすべく全力を傾ける所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。


昨年度、会員企業の皆様には当会議所の活動に多大なるご理解、ご支援、活動へのご参加を賜りましたことを心より御礼申し上げます。

また私共の活動を力強く支えていただきました下川特命全権大使閣下、在フランス日本国大使館をはじめとする日仏関係各機関の皆様方にも、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。


さて、二年以上続くウクライナ危機は終息が見えず、加えてイスラエルにおける緊迫した情勢が勃発、フランス国内へのテロ波及リスク、経済面では長く続く円安トレンド、エネルギーや原材料の価格高騰によるインフレ懸念、貨物需要の減退など不安材料をなかなか払拭できず、先行きが見通しづらい状況が続いております。

一方で、昨年12月には日仏両国において『「特別なパートナーシップ」の下での日仏協力のロードマップ(2023-2027年) 』が締結され、安全保障協力に加えて、経済・科学・技術・文化・研究・教育・人的交流・スポーツ等幅広い面での具体的な協力、地球規模課題への対応が期待されます。

また、昨年のラグビーワールドカップ フランス大会に続き、今年はパリオリンピック・パラリンピック、2025年には大阪・関西万博と日仏における経済・文化交流が一層発展するビッグイベント開催が続いていきます。

会議所としてもこの絶好の機会を活かして大局的な流れを押さえつつ、ビジネス環境を整え、投資促進に繋がる流れを構築し、両国の交流の絆を太く長いものへと繋げていければと思います。


活動の主要テーマ「地方との結びつき」という点では、一昨年はオクシタ二ー州視察、昨年(日本アルザス交流160周年)はアルザス訪問・ビジネス交流会・日系企業連絡会に参加いたしました。今年に入ってからは2月末にマルセイユを視察、今後も各地との交流を一層活発化していきたいと考えております。


当会議所は、おかげさまで、昨年会議所設立60周年を迎え、令和5年度・外務大臣表彰(団体表彰)を受賞いたしました。改めて多くの先人の努力により商工会が運営されてきたことに深く感謝し、正会員196社、賛助会員20社(2024年3月時点)の皆様が互いに手を携え、改めて会議所の原点と本来の役割を思い起こし、関係各所と連携を密にして力を合わせて課題を解決し、「会員利益」「日仏交流」「会員親睦」の実現に向けて、一層力強く、そして楽しく、取り組んで参りたいと思います。


末筆となりますが、会員企業の皆様のご健康とビジネスの益々のご発展を祈念するとともに、当会議所への引き続きのご支援とご鞭撻、並びにご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年4月10日
在仏日本商工会議所  会頭
西澤 宏章
(日本航空株式会社 パリ支店長)

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