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第二十五回:がん検診のおはなし

平均寿命が長くなるにつれてがんになるかかる人の割合も増加しています。
日本人の場合、一生のうちに一度はがんにかかる確率が約50%あるといわれています。
数年前にもこのコラムで同じようなことをお話しましたが、若干変更になったところもありますので、今回改めてお話させていただきます。

 

がんは体のありとあらゆるところに出来る可能性があります。
乳房、大腸、胃や肺など比較的頻度の高いものから、まれながら脳、骨や筋肉にも悪性腫瘍はできることがあります。
がんはできる場所や悪性度(進行の速さ)によって生命に関わる可能性がかなり違います。
したがって個々のがんに対してそれぞれ対策を考えなければいけません。

 

いまの医学ではひとつの検査で全てのがんがわかるようなものはまだ開発されておりません。
有効な検査とは、その検査によってがんが見つかり、治療を受けることによって寿命が延びることが証明されなければなりません。
そして寿命を延ばすために、どの検査を何歳からどれくらいの頻度で行うかということも大変重要です。
たとえば胃がんを1日でも早く見つけるために子供のときから毎日胃のバリウム検査をうけていれば放射線やバリウムの弊害の方ががんを早期発見できるメリットをはるかに上回ってしまうでしょう。

 

現在のところスクリーニング検査として定期的に検査することが推奨されている対象臓器は胃、大腸、肺、子宮頚部、乳房です。
前立腺は正式に推奨すべきか検討中のようです(実際は検査を行っているところもあります)。
その他の臓器については特段スクリーニング対象にはなっていません。
前立腺がんや甲状腺がんは頻度は高いのですが、多くの場合進行がゆっくりで生命予後に関わらないからです。
命に関わらないものを早期発見して治療しても治療による副作用によってかえって健康を害するかもしれません。
何でもかんでも闇雲に検査を受けまくると、検査そのものによる弊害と不必要に発見されてしまった病気に対する治療によって、元から検査していなかった場合よりも寿命が短くなる恐れがあります。


現在厚労省によって規定され、各自治体によって推奨されている検診は以下のとおりです。

 

1> 胃がん   50歳以上 胃カメラまたはバリウムを2年に一度
2> 子宮頸がん 20歳以上 細胞診を2年に一度
3> 肺がん   40歳以上 胸部エックス線 喀痰細胞診を毎年
4> 乳がん   40歳以上 マンモグラフィを2年に一度
5> 大腸がん  40歳以上 便潜血検査を毎年

 

ただし注意していただきたいことはこららの推奨検査はあくまでも自覚症状がなく、特段の家族歴や既往歴もない方を対象にしていることです。体重減少、腹痛、血便、不正出血、胸のしこり、排尿困難、咳や声枯れなどの自覚症状があったり、近親者に乳がんや大腸がんなどになった方がいる場合などは個々に行うべき検査内容を医師と相談してお受けください。

当コラム執筆者について

三村 佳弘
アメリカンホスピタル
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