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第十三回:ピロリ菌のお話

今日は、ピロリ菌についてお話させていただきます。

 

 正式にはヘリコバクター・ピロリといい、胃酸(食べ物を消化する作用のある強い酸性の胃液)の中でも生息できる細菌です。1983年に発見され、様々な疾患の発生に影響を及ぼしていることで現在も研究されています。一度感染すると持続的に感染し、胃粘膜を傷つけて胃に炎症を起こします。そして慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫(悪性リンパ腫の種類)、 胃がんの原因になることがいわれています。ピロリ菌に感染していても全員が必ず胃に病変ができるわけではありませんが、胃潰瘍の7割、十二指腸潰瘍の9割がピロリ菌感染によって起こるといわれています。また、特発性血小板減少性紫斑病、慢性蕁麻疹、鉄欠乏性貧血、冠動脈疾患などの原因になることも報告されています。日本人の場合、特に40歳以上の方にピロリ菌感染が多いと報告されており、食べ物や飲み物からの経口感染が主な感染経路といわれています。

 

 ピロリ菌に感染しているか検査する方法として、内視鏡を使う方法と内視鏡を使わない方法があります。いずれの方法も感度・特異度が高く、診断には有用です。もし胃痛・胃もたれなどの胃症状がある場合は内視鏡検査にて胃粘膜自体も調べ、胃潰瘍・胃がんの有無を把握するほうがいいかもしれません。しかし、内視鏡を行わない検査でもピロリ菌の診断性は非常に高いので、胃や十二指腸潰瘍の経験のある方、再発をくりかえす方、胃がん家系でご心配な方は、検査を受けることをおすすめします。

 

 ピロリ菌と診断された場合は、除菌治療を行います。2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える胃薬(プロトンポンプ阻害剤)を1週間内服します。約1~2ヵ月後に、もう一度ピロリ菌の有無を再検査し評価します。除菌の成功率は7割~9割といわれております。失敗した場合は再度除菌を行い、場合によっては抗生物質の種類を変えてみます。除菌成功後の再発率は2~3%と低いといわれています。食品によるピロリ菌の抑制も研究されており、最近ではブロッコリースプラウトが有効だという報告もされております。

 

 日本人における胃がんの発症率は欧米に比して圧倒的に高く、これはピロリ菌の感染率と相関があるという研究者もいます。将来のリスク軽減を図るために今のうちに除菌しておくのも一考だと思われます。

三村 佳弘 先生

三村 佳弘
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