今週のフランス

マクロン大統領、ポピュリズム台頭を「1930年代の再来」と形容

マクロン大統領は1日付の地方紙ウェスト・フランスとのインタビューの中で、現在の欧州の政治状況を1930年代の両大戦間の時代になぞらえて憂慮の念を示した。ナショナリズムが台頭して第2次世界大戦へと進んだ当時の状況と、ポピュリズム政権が欧州に相次いで発足する現状を比較し、防波堤といて欧州建設を進める必要性を訴えた。

大統領は2019年5月26日に行われる欧州議会選挙を強く意識してこの発言を行った。大統領は、11日の第1次大戦終戦記念日までの1週間、大戦で激戦地となった北東地方を歴訪し、各種のセレモニーに出席する予定で、これも欧州議会選挙を念頭に置いた活動となる。大統領は、欧州で台頭するナショナリズム・ポピュリズム勢力に対抗できる「進歩派」のリーダーとして自らを位置づけ、脅威を強調しつつ自陣営に支持を呼び込もうと狙っているが、こうした善悪二元論的な対決の構図を強調することには野党側からの批判がある。また、マクロン大統領が前面に出ることにより、大統領への批判票が反対陣営に流れ込むリスクもある。

 

 

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