今週のフランス

パルリ軍隊相、宇宙防衛の新戦略を説明

パルリ軍隊相はこのほど、トゥールーズのCNES(フランス国立宇宙センター)を訪問した機会に、宇宙防衛の新戦略について説明した。新戦略は年末に大統領に提出される。

トランプ米大統領が「宇宙軍」の創設を決めるなど、宇宙空間の軍事的利用の問題は、国防力の自立性確保とも絡んで重要な案件として浮上している。パルリ軍隊相は、1年前にロシアのスパイ衛星が仏軍事衛星Athena-Fidusに急接近した事案に触れつつ、軍事利用の宇宙機を防衛する能力の強化の必要性を強調。ナノ衛星コンステレーションの爆発的な発展も国防上の脅威の一つと位置付けた。軍隊相はその上で、欧州レベルでの協力と、民間部門との協力を、防衛力確保の方法として挙げた。

フランスは年間36億ユーロを軍事衛星の更新の費用として計上しており、次世代の軍事偵察衛星の打ち上げが年内に予定される。第3世代の軍事通信衛星も2022年までに2基が打ち上げられるが、軍隊相はこれにカメラを搭載し、地上からではなく、宇宙から宇宙空間を監視する体制を整えると説明。また、タレスなど防衛分野の仏企業の協力を得て、民間のコンステレーションにも宇宙監視のセンサを搭載する取り組みを進めるとも予告した。

 

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