今週のフランス

公的債務残高が上昇、SNCFレゾーの債務連結で

INSEEはこのほど、公的債務残高の数値を修正した。鉄道インフラを保有するSNCFレゾーを公的機関と認定し、その債務を公的債務残高に連結した。その結果、公的債務残高の対GDP比は2017年末時点で98.5%となり、従来値から1.9ポイントかさ上げされた。

SNCFレゾーは国鉄SNCFグループの一員で、インフラ使用料を鉄道会社から徴収して運営されている。ただ、近年、財源に占める公的補助金の割合が上昇、2016年以来では50%を超えるに至っており、INSEEは、規定によりSNCFレゾーを国の管理下にある公的機関と認定、SNCFレゾーが抱える累積債務の全額を国の債務に算入した。算入は2016年に遡り行われ、同年の公的債務残高の対GDPも96.6%から98.2%へ上昇した。

例年、上半期には国債発行が立て込むことから、今年上半期末時点の公的債務残高の対GDP比は、SNCFレゾーの債務連結後で100%の大台を突破した公算が高い。政府筋では、象徴的な意味があるのみで実際の影響はないと説明。また、ダルマナン予算相は、国がSNCFの累積債務の肩代わりを既に予定していたことを挙げつつ、前倒しで真実の数値に書き換えられただけだと説明している。マクロン政権が示唆していた公的債務残高の引き下げ目標(任期末時点で7ポイント低下の90%未満に)の達成は難しくなった。財務省筋では、修正後の98.5%を起点に5ポイントの引き下げを目指すと説明している。

 

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