今週のフランス

キメラ抗原受容体(CAR-T)によるがん治療に暫定許可

仏当局ANSMはこのほど、キメラ抗原受容体(CAR-T)によるがん治療薬について、2社(ギリアド・カイト、ノバルティス)に暫定許可(ATU)を付与した。AP-HP(パリ首都圏公立病院連合)に加入するサンルイ病院とロベール・ドブレ病院がCAR-T治療専門センターの指定を得て、同薬を用いた治療に当たる。暫定許可により投薬対象の患者数が大きく増えることが期待される。

キメラ抗原受容体(CAR-T)は、遺伝子改変により、がん細胞を攻撃するように作り変えた受容体で、これを注入した細胞を患者に投与することにより治療がなされる。従来の医薬品で効果がなかったがんに治療の道を開くことが期待されている。フランスではこれまで、B細胞急性リンパ性白血病(子どもの病気)の治療で、30人程度が臨床試験の枠内で投与を受けたが、暫定許可により、より多くの患者が投与を受けられるようになる。今後は、大人の白血病で従来の治療法の効果が低いものにも順次、投薬を広げる予定。

 

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