今週のフランス

自動車貿易、入超が慢性化

仏レゼコー紙は8月8日付で、フランスの自動車貿易が過去10年来、慢性的な入超となっており、今後もこの傾向は続くだろうと報じた。2008年には輸出台数が168万台、輸入台数が161万台で70万台弱の出超を記録したが、これを最後に、2009年以後では毎年25万-45万台程度の入超となっており、2017年にも輸出が146万台に対して輸入は184万台に上った。金額ベースでも赤字で、2016年には101億ユーロの赤字を記録。2017年7月-2018年6月の1年間でも91億ユーロの赤字となっている。自動車部品貿易に関しても、2016年には4億7800万ユーロの黒字だった収支が2017年には4億6500万ユーロの赤字に転じ、2009年以来での赤字を記録した。

国内の2台メーカーであるルノーとPSAが小型車の生産を人件費の安い中東欧やトルコなどに移転し、国内工場では生産ラインを1本のみに絞るなどの方法で生産能力を制限している中で、入超の傾向に歯止めがかかることは考えにくいという。それでもPSAの世界販売に占める国内生産は30%で、しかも国内生産は2017年に13%増の113万台に達したが、ルノーの場合には国内生産台数は77万9000台で、世界販売の20%を占めるに過ぎない。

なお、プジョー(PSA傘下)の歴史的工場であるソショー工場は2本の生産ラインと、80万台の年間生産能力を備えているが、競争力の強化を目的に向こう5年間で2億ユーロを費やして抜本的な改修が行われる。2024年には最新式の生産ライン1本のみ(年間生産能力は40万台)となり、敷地面積も半分に縮小され、暖房・租税・保守などの経費が節減されると同時に、生産性や品質が改善される予定。(「日刊メディアダイジェスト」8月8日より転載)

 

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