今週のフランス

仏当局、銀行自己資本の最低限引き上げを決める

フランス中銀下の監督機関HSCF(金融安定性高等評議会)は6月11日、銀行の自己資本要件の最低限を引き上げることを決めた。フランス国内のリスクアセットについて、カウンターシクリカル資本バッファーを0.25%に設定した。来月から1年以内の達成を求めた。

HSCFがカウンターシクリカル資本バッファーを設定したのは今回が初めて。HSCFはこれについて、景気後退局面に入った時に、中小企業向け融資を中心に急激な信用収縮が起こるリスクがあり、それを未然に防ぐための措置だと説明。銀行与信の推移について現状では懸念を抱いておらず、銀行の現状に信頼をしているからこそ採用できる措置だと強調している。また、銀行は現在、自己資本最低限を上回る余裕を備えており、カウンターシクリカル資本バッファー0.25%という設定に伴う実質的な資金確保の必要はほとんどないとも指摘している。

FBF(仏銀行連合会)はこの決定について、設定幅がごく小さいことを認めた上で、顧客に対する融資の姿勢に変更はないと強調。その上で、国内の融資案件の健全性は極めて高いとして、決定は理解しかねるとコメントした。(「日刊メディアダイジェスト」6月12日より転載)

 

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