今週のフランス

イリアッドの株価急落、ブロードバンド事業の後退を嫌気

仏イリアッド(通信フリー親会社)は15日、1-3月期の売上高を発表した。市場はブロードバンド事業の減収などに失望、同社株価は同日に20%近くの急落を記録した。時価総額は1日間で19億ユーロの大幅減を喫した。株価は1年前の最高値からは40%強の下落となり、2012年末の水準まで下がった。

ブロードバンド事業の顧客数は3月末で650万1000人となり、12月末から1万9000人の減少を記録。減少に転じたのはこれが初めてで、投資家の懸念を誘った。販促の影響でARPU(1人平均の月間収入)も32.90ユーロまで低下、2015年の35ユーロ超に比べて後退が目立った。他方、携帯事業のフリー・モバイルは1-3月期に13万人の加入者増を確保、3.9%の増収を達成した。これで、グループ全体の同期売上高(12億ユーロ)も0.8%の増収を確保できた。

フリーは格安サービスで通信業界に参入、これまでは右肩上がりで成長を続けてきたが、それがここで途切れたことになる。成長重視から利益重視への端境期を迎え、投資家らによる評価の修正が一気に動き出した感がある。イリアッドはレノーCFOのCEOへの昇格を柱とする新人事を発表すると共に、固定と携帯の両方で5月中に新機軸を打ち出すと予告、巻き返しに意欲を示した。

 

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