今週のフランス

エールフランスKLMのジャナイヤックCEOが辞任、従業員投票で妥協案が否決に

エールフランスKLMのジャナイヤックCEOが4日、辞表を提出すると発表した。エールフランスで行われた全従業員対象の投票で、経営側が4月16日に提示した労使合意が拒否されたことを受けて、予告通りに辞任すると発表した。

従業員投票では、経営側の提案が55.44%の反対により否決された。投票率は80.33%と高かった。ジャナイヤックCEOは、2ヵ月に及ぶ労使対立と13日間に渡るストを経て、エールフランスは弱体化し、その将来は危うくなったと指摘。これで得をするのは競合ばかりだと述べて、深い遺憾の念を表明した。CEOは9日に開かれる取締役会に辞表を提出する。報道によると、去る11月に社外取締役に就任したアンヌマリー・イドラック氏(フランスの元閣僚)が臨時CEOに指名される見込みで、続いて社外から次期CEOを起用する人選が進められるという。エアバスのナンバー2を務め、先に退社したばかりのファブリス・ブレジエが選ばれる可能性が高いという。

エールフランスでは、業績回復に伴い大幅な賃上げを要求する労組と経営側の間で綱引きが続いている。経営側は2018年に2%、次いで3年間で5%の賃上げを行うとの妥協案を提示し、これを従業員投票にかけたが、否決された。労組側では、すべての職種の労組の大同団結が実現、3月末から断続的にストを行っており、これまでで13日間を数えている。CEOの辞任発表にもかかわらず、労組側は7日と8日に行うストの予告を維持した。

 

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