今週のフランス

仏国鉄SNCFスト、9日も参加率は高めを維持

仏国鉄SNCFでは、4月9日の月曜日にストが行われた。スト参加率は高めを維持したが、前回のストよりわずかに下がった。

政府が発表した鉄道部門の改革に反対し、SNCFの全労組は共同で3日にストを開始。労組側は、2日間続けてストを行い、3日間を挟んでまた2日間ストを行うというペースで6月末までストを予告しており、9日のストは2回目のストの2日目に当たる。鉄道の運行に不可欠の職種に限ると、スト参加率は43%となり、前回ストの48%に比べるとわずかに低下した。運行は、高速鉄道(TGV)で通常の5分の1、長距離在来線(アンテルシテ)が6分の1、ローカル線(TER、パリ首都圏のトランシリアン含む)が3分の1、国際列車が4分の3程度となる予定で、運行状況でも前回ストよりは改善される。ストは10日朝8時に一旦終了し、次は13日(金)と14日(土)に行われる。12日(木)夜からダイヤが乱れる見通し。

政府は5日に労組代表を集めて6時間に上る会合を開いたが、労組は揃って失望感を表明、ストを継続する意志を明らかにしていた。政府の側では、フィリップ首相が8日付のパリジャン紙とのインタビューの中で、改革の基本的部分(「鉄道員」身分の将来的な廃止、鉄道旅客輸送の自由化、SNCFの改組)について譲らない考えを示した上で、実施の方式については交渉に応じる考えを示唆した。ただ、労組側の態度はかなり厳しく、今のところは落としどころが見つかる気配はない。他方、日曜紙のJDDが8日付で報じた世論調査(5日と6日に実施)では、国民の62%が「政府がSNCF改革を最後まで行う」ことに賛成と回答している。政府が世論の支持を得ることができれば、打開の可能性も見えてくるが、現時点では即断はできない。なお、マクロン大統領は12日昼に民放TF1のニュース番組に生出演し、鉄道改革等に関する見解を明らかにする。(「日刊メディアダイジェスト」4月9日より転載)

 

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